AR(Augmented Reality) 拡張現実とは 

ARはオーグメンテッド・リアリティの頭文字で、日本語だと拡張現実と訳されます。

拡張現実は文字通り現実を拡張する技術を指すもので、例えばスマホの画面を通して現実世界に文字や映像を重ねるものが挙げられます。

ARの活用方法はゲームから実用まで幅広いですが、主に先行して成功事例を収めているのがゲームだといえるでしょう。スマホゲームのポケモンGOはその好例で、現実世界にまるで本当にポケモンがいるかのような疑似体験が楽しめます。

ARの実現には画面とカメラの2つが必要ですが、スマホはまさに2つの条件を最初から満たしている端末です。更に、位置情報やジャイロセンサーを組み合わせることによって、初めてポケモンGOのような製品を実現に至るわけです。
つまりARは思いの外高い技術力により支えられており、スマホがなければ難しい技術だともいえます。

スマホ以外にも、同様の機能を持つ携帯ゲーム機がARに適しているので、携帯ゲーム機向けのARゲームも存在します。仮想現実のVRとはよく比較されますが、ゴーグルを装着して仮想空間に入り込むVRに対し、ARは画面越しに離れて現実を見つめるイメージです。

このように、ARはVRとは明らかに異なりますし、VRとは違った活用の可能性を秘めています。家具なのどの通販サイトでは、ARの活用方法事例に商品サイズの確認があります。家具の購入となると気になるのは設置スペースですが、商品情報の寸法だけではサイズ感が掴めず、実際に設置すると大き過ぎることが珍しくないです。

そこで家具などの通販サイトでは、ARの活用方法の一環として、画面越しに部屋に購入を検討する家具を置く機能を提供しているところがあります。ARで提供されるのは3DCG化された家具なので、質感については確認するのに向きませんが、サイズ感や設置スペースの確認には最適です。

ユーザーはスマホやタブレットPCを構えて、カメラを家具を設置したい場所に向けるだけで済みます。後はARアプリを起動して試し置きしたい家具を選び、位置や向きを調節して確認する形となります。

画面上の家具は部屋の空間に合わせてサイズが調整されるので、かなり正確に設置をシミュレーションすることができます。このようなアイデアとARの技術を活用した方法として、画面内の物体の寸法を測るアプリがあります。メジャーを取り出す必要がない上に、画面越しに対象物に近づくことなく寸法を測ることができるのが便利です。

紙媒体の拡張情報のAR活用方法には、雑誌にカメラを向けることでアプリが起動して、目的地に関する情報を表示するといった事例があります。情報には飲食店やショップなどのお店の方角、距離や移動の所要時間などが含まれます。アプリを起動した状態で実際に移動すれば、画面上の表示もそれに合わせて連動しますから、ナビゲーション的に利用することができます。これもカメラや位置情報、ジャイロセンサーなどの複数の機能によって実現しており、家具の寸法を確かめる事例とはまた違った活用方法の1つです。

アパレルや美容業界においても、ARの活用方法が模索されたり実用化されている事例も少なくないです。気になる洋服を着せ替えのように試着できたり、カメラで撮影した顔にメイクを適用するアイデアも活かされています。こういったARの活用方法は、お店に足を運ぶのが難しい人も顧客に取り込んだり、商品購入を後押しする結果に繋がります。

他にも、家具同様にバッグなどの寸法が確認できたり、腕に時計を表示して腕時計を擬似的に試着できるサービスもあります。空間を認識して画面上に拡張情報を適用する技術も凄いですが、顔を認識してメイクを反映する技術は更に凄いです。これは基本的なARの技術に加えて、顔認識の技術も組み合わせて実現しているのがポイントです。

ARは単体でも様々なアイデアを形にできますが、他の技術と組み合わせることで、更なる可能性に繋がることが分かります。近年は医療や建築、物流などの業界でもARを活用する事例が増えており、今後も特定の業界に限らず活用が広まっていくものと思われます。

医療の分野ではレントゲンなどの写真に3DCGを合成してより患部を認識しやすくしたり、様々な角度から確認できる技術が開発されています。建築分野においては施工前の確認であったり、設計におけるシミュレーションにも活用されます。

物流だとARの活用方法は工場内のピッキング作業の効率化、画面越しに箱を開けずに中身が分かるなどの作業効率のアップに役立てられます。ARの技術は地図との相性も良く、一方では映像表現や音楽などとも相性が良いことから、ライブやアートなどでも活用されています。

美術館や博物館では作品や展示品の案内、紹介に活かされていますし、教育や観光分野でも無視できない技術となっているので、ARにはこれからも熱視線が集まることとなるでしょう。